ビタミン系サプリメントのススメ.飲み合わせには要注意.基礎知識編
みなさんこんばんわ。奈良岡です。
今日はビタミンの基礎知識について、記事にしていこうと思います。
<ビタミンの定義>
微量で動物の栄養を支配し正常な生理機能を調整し、完全な物質代謝をなせる有機化合物で、「人の体内では生成されず」、それ自体としてはエネルギーにならない必須栄養物質とされています。
「人の体内では生成されない」ということで、食品からの摂取が必要ということで覚えておいて下さい。
ビタミンって何?と聞かれたときは、体内では作ることが出来ない栄養素なので、必ず摂取しないといけないものですと簡単にわかりやすく答えるのがいいかと思います。
<ビタミンの種類.効果>
まずビタミンの種類は13種類といわれております。
水に溶ける水溶性、脂に溶ける脂溶性と2種類にわかれています。
脂溶性は4種類しかありませんので、覚え方は
「ADEK」と覚えると記憶しやすいと思います。
<医薬品との飲み合わせ>
サプリメントなどでの過剰摂取により、病状を悪化させたり、治療薬の作用を強めたり、逆に弱めたりと影響を与えてしまう事があります。
病院の薬を最優先にしないといけませんので、サプリメントでビタミンの摂取をおススメされる場合は
以下の事を参照にして、慎重にすすめていくようにしましょう。
ビタミンA…
血液凝固防止薬(ワルファリンカリウム)→ワルファリンの抗血液凝固作用を増大させる。
テトラサイクリン系抗生物質(塩酸テトラサイクリン)→激しい頭痛が起こる可能性。
角化症治療剤(エトレチナート)→ビタミンA過剰症と類似した副作用の可能性。
抗悪性腫瘍薬(トレチノイン)→ビタミンA過剰症と類似した副作用の可能性。
ビタミンB6…
パーキンソン病治療薬(レボドパ)→レボドパの代謝を進め、作用を減弱させる可能性。
ビタミンC…
利尿薬(アセタゾラミド)→大量のビタミンCとの併用により腎・尿路結石が起こる可能性。
卵胞ホルモン薬(エストロゲン)→薬剤の代謝が阻害され、血中エストロゲン濃度上昇の可能性。
強心薬(ジゴキシン、ジギトキシン、メタルジゴキシン)→ジゴキシンの作用を増強させる可能性。ジギタリス症状(嘔吐、不正脈等)の可能性。
活性型ビタミンD3製剤(アルファカリシドール、カルシトリオール)→相加作用により、高カルシウム血症があらわれる可能性。
ビタミンE…
血栓防止薬(ワルファリンカリウム、アスピリン、塩酸チクロピジン、硫酸クレピドグレル)→大量のビタミンEにより、出血傾向が強くなる可能性。
ビタミンK…
血栓防止薬(ワルファリンカリウム)→ワルファリンの作用が減弱する可能性。
葉酸…
抗てんかん薬(フェニトレン製剤)→相互に血中濃度を低下させる作用あり。
健康になる事を目的にサプリメントの摂取をおススメしているのに、逆に病態を悪くしてしまっては元も子もありません。
サプリメントを勧めていくにあたって
しっかりとした知識を習得し、営利目的ではなく、心からお客様の健康を考えておススメしていくようにしましょう。
今日は以上。