心電図<反時計回転>ってどうなる?(健康診断)
みなさんこんばんわ、奈良岡です。
今日はお客様から「健康診断で、心電図の欄に<反時計回転>と書いてあったけど、やばいの?」と聞かれたので、その話をしていきたいと思います。
1.心電図とは
まず心電図とは、心臓病が疑われる際、最も頻繁に使われている検査方法です。
心臓の伝記的な活動の様子をグラフの形にして記録し、心疾患の診断と治療に役立てるものです。
2.心電図でわかる病気
不整脈、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患、心臓肥大など。
3.反時計回転とは
反時計回転とは、心電図用語です。
心臓の位置は通常右上から左下に向かいますが、これが垂直方向に近くなった状態を意味します。
肥満などのために、心臓が横向きに押し上げられると心臓は時計方向に回転しますが、縦方向に立ってくると心臓は時計の針の方向とは反対の向きに回転していきます。
このことを反時計回転というわけです。
4.原因
痩せていて、横隔膜が下方に下がっているときにようみられますが、痩せていなくてもみられる場合あり。
5.反時計回転だとどうなる?
結論から言うと、まったく問題ありません。
心臓の時計回転、反時計回転における冠動脈疾患や心不全の死亡率は低いといわれています。
心臓の長軸回りの回転が新血管疾患死亡のリスクにどの程度影響を及ぼしているかは、現在研究中のようです。
少し簡単に話しましたが、今のところ反時計回転はそこまで心配する様な、今すぐなにか措置をしないといけない様な状態ではない様です。
それでも気になると思われる方は、他にも心臓の検査方法いろいろとありますので、病院を受診してみて下さい。
今日は以上。