Nara BLOG

病気の知識、対策、予防法等書いています。基本的に難しい内容を噛み砕いてわかりやすく要約した内容になっています。

ジェネリック医薬品とは?違いを教えます!!

みなさんこんにちは、奈良岡です。

 

今日はジェネリック医薬品についてまとめていきたいと思います。

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医療従事者の方たちからすれば「今更何言ってんだ。」って話なんですけど、以外と一般の方は知らない人多いんですよねぇ。

うちの新入社員の子も今日聞いたらわかってませんでしたよ。w

 

 

 

目次

 

 

 

ジェネリック医薬品とは

 

 

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まずジェネリック医薬品の定義は、

「先発医薬品と同一の有効成分を同一 量含み、同一経路から投与する製剤で、効能・効果、用法・用量が原則的に同一で あり、先発医薬品と同等の臨床効果・作用が得られる医薬品」です。

研究開発に要する費用が低く抑えられることから先発医薬品に比べて薬価が安くなっています。

 

簡単に言うとお薬は、開発した会社が特許を取ると、20~25年の間、その会社が独占的に製造・販売できるんです。この特許が切れた後、開発した会社とは別の会社が同じ有効成分を使って製造・販売するお薬が、ジェネリック医薬品です。

 

 

 

なぜ新薬に比べて安いのか

 

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単純に研究開発費の問題ですね。通常、新しい薬を開発するためには300億〜1000億円程度の膨大な研究開発費用がかかります。

開発するのにかかる期間は、新薬が9~17年。それに比べて、ジェネリック医薬品は新薬ですでに有効性や安全性が確認された有効成分を使って開発されるから、開発期間が3~5年と短い。期間が短い分、開発にかかるコストも大幅に抑えられるから、国が価格を新薬の約2~5割に設定しているんです。

 

 

 

ジェネリック医薬品のメリット

 

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新薬に比べて安価

ジェネリック医薬品は先発品と同等の効き目があって、より安い価格で販売されています。
先発品の特許が切れて初めて発売されるジェネリック医薬品の価格(薬価)は、原則として先発医薬品の7割と定められています。

 

 

医療費の削減

ジェネリック医薬品を効果的に使っていくことで、薬剤費の軽減に繋がることが期待できます。
特許が切れた先発医薬品をジェネリック医薬品で代用すれば、1兆円の費用削減効果があると試算されています。

 

 

形状や大きさの工夫

先発医薬品よりも錠剤が小さい、苦味を改善して服用しやすくするなど、形状や大きさが工夫され、先発医薬品と同等以上の飲みやすさが保たれたジェネリック医薬品があります。

 

 

 

 

 

 

 

ジェネリック医薬品が普及しない要因

 

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心理的要因

 

先発医薬品からジェネリック医薬品に変えたことで効果が得られないと感じる一番の要因は、プラセボ効果(偽薬効果)のような心理的要因が大きく左右すると考えられています。プラセボ効果とは、本物の薬と信じ込ませ似せた薬(乳糖など)を服用することで、効果が感じられるというものです。
例えば、ただのラムネ菓子を「腹痛がなおる薬だよ」と渡され飲んでみたところ、腹痛が治ったというケースです。このように思い込みで「ジェネリック医薬品はリーズナブルだから効果がないかもしれない」と考えて服用した場合に、本来想定されている効果が感じにくいという可能性があります。

 

 

 

安い=信用ならないという日本人の価値観

 

ジェネリック医薬品に切り替えたら副作用に悩まされるのでは?と副作用について心配な声も多数あります。しかし、先発医薬品とジェネリック医薬品では、どちらも同じように安全性が確かめられ国が許可したものだけが医薬品として認められ処方されます。ジェネリック医薬品だから副作用が出るというわけではありません。ただ、ジェネリック医薬品の添加物は各製薬会社で微妙に異なっています。もちろん、添加物は薬の効果には関係ありません。
万が一、副作用と思われる症状が現れた場合や、薬の効果以外に気になる症状があれば、処方した医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

 

 

 

 

最後に

 

厚労省によると、2012年度の国民医療費は約39兆2000億円。2025年度には55兆円を超えるとみられています。ジェネリックの利用が増えれば患者個人の医療費だけでなく、国民医療費を大幅に削減することにもなるそう。

 

ジェネリックを推進していく動きがどんどん広がっていますね。

 

各々考えはあると思いますが、自分はジェネリック推進を応援しています。

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今日は以上。