健康診断は受けるだけじゃいけませんよ。数値からしっかり内容把握
みなさんこんにちは、奈良岡です。
今日は「健康診断の数値」をもとに病気との関係をまとめていきます。
まぁ大丈夫だろ、、って気持ちが命取りにならないように。
目次
血圧
まず「血圧」とは、心臓から送り出された血液が、血管の内壁を押す力(圧力)のことをいいます。
心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返し、血液を体内へ送っています。心臓が収縮すると大量の血液が送り出され、血管に大きな圧力がかかります。これが収縮期血圧で、最高血圧ともいわれます。
反対に心臓が拡張すると、血液の流れはゆるやかになり、血管にかかる圧力も低下します。これが拡張期血圧で、最低血圧ともいわれます。
基準値
高血圧基準値は140/90mmHgです。
最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます。
関係する病気
・動脈硬化
・脳梗塞
・脳出血
・大動脈瘤
・腎硬化症
・心筋梗塞
・心不全
・眼底出血
など
またの名を<サイレントキラー>
高血圧はよほどひどくならないと自覚症状がないため、つい放っておかれがちです。しかし気がつかないうちに高血圧が進行して、頭痛や息切れ、動悸、頻尿といった症状が現れることがあります。その場合には、すでに重症化してしまっているケースがほとんどです。さらに、さまざまな合併症を起こしたりするリスクも増え、命にかかわる疾患につながることもあります。こうしたことから、高血圧は「サイレントキラー」とも呼ばれています。
BMI
BMI(ボディ・マス・インデックス)とは肥満判定の国際基準のことです。標準とは、全国平均や理想的なプロポーションという意味と思われがちですが、実際は標準から離れるほど有病率が高くなる傾向にあるんです。
基準値
18.5〜25です。
BMIが18.5以下の方は痩せすぎ。
BMIが18.5~25.0の方は健康的。
BMIが25.0以上の方は肥満体型です。
求め方
「体重(kg)÷(身長(m)× 身長(m)」
例えば170cm.63kgの人なら1.7×1.7=2.89.
63÷2.89=21.7です。
男性の理想値は22、女性の理想値は21といわれています。
関係する病気
25.0以上(肥満)
・循環器疾患
18.5以下(痩せ型)
・ガン
など
メタボリックシンドローム
メタボ解消のためにやるべき行動をわかりやすく解説します! - Nara BLOG
こちらで詳しく説明しています。
脂質異常
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことをいいます。以前は、高脂血症ともいわれていました。
基準値
<総コレステロール>
140〜199mg/dl
<中性脂肪>
150mg/dl未満
<HDL>
40mg/dl以上
<LDL>
140mg/dl以上
関係する病気
・動脈硬化
・脳卒中
・心筋梗塞
など
肝機能
肝臓の働きは、主に3つ。
<代謝>
たべものからとった糖・たんぱく質・脂肪を体内で使える形に変えて貯蔵し、必要なときにエネルギーのもととして供給します。
<解毒>
アルコールや薬、老廃物などの有害な物質を分解し、からだに影響をおよぼさないように無毒化します。
<胆汁の生成・分泌>
肝臓でつくられた老廃物を流す「胆汁」を生成・分泌します。胆汁は、脂肪の消化吸収を助ける消化液でもあります。
基準値
<GOT(AST)>
35U/l以下
<GPT(ALT)>
35U/l以下
<γ-GTP>
55U/l以下
関係する病気
AST.ALTともに高い場合
・急性肝炎
・慢性肝炎
・脂肪肝
・肝がん
・アルコール性肝炎
ASTのみ高い場合
・心筋梗塞
・筋肉の破壊
・急性肝炎
・慢性肝炎
・アルコール性肝障害
・肝硬変
・肝癌
・胆道系の病気
・膵臓癌
血糖値
「血糖」とは血液中に含まれるブトウ糖のことを指し、その血液中に含まれる量を表しているのが「血糖値」です。
血液中のブドウ糖値を調べる空腹時血糖値(9時間以上何も食べたり飲んだりしない場合の血糖値)と、過去1-2ヶ月間の血糖状態がわかるヘモグロビンA1c(HbA1c)から、自分の血糖値の状態を把握することができます。
基準値
<空腹時血糖>
110mg/dl未満
6.4%未満
関係する病気
・糖尿病
・網膜症
・腎不全
・神経障害
・歯周病
・動脈硬化
・脳卒中
・心筋梗塞
まとめ
今回は代表的な6つの項目を上げて説明していきました。
みなさん、とりあえず健康診断で引っかかったらすぐ病院に行きましょう。常々言っていますが、悪くなってからでは遅いですよ。
仕事が忙しいからとか、行く暇がないからとかって言うのは簡単ですが、酷くなって後悔するのはあなたですので!必ずすぐに行くように!
今日は以上。