以外と知られていない、降圧剤(血圧のお薬)と認知症の関係
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は「降圧剤と認知症の関係」について簡単にまとめていきたいと思います。
現在すでに70歳以上の2人に1人は降圧剤を飲んでいるとされる日本。
「みんな飲んでるから大丈夫。」って認識の方が多いですが、
薬は逆から読めば「リスク」となります。薬には必ず副作用が付きまといまので、注意と知識が必要ですよ。
降圧剤とは?
降圧剤(高血圧治療薬)とは、何らかの原因で血圧が正常範囲から持続的に逸脱している場合(高血圧)に、その血圧を低下させる目的で用いられる治療薬です。
2019年の新しいガイドラインで示された高血圧の基準値は従来通り、診察室血圧が140/90mmHgで、家庭血圧が135/85mmHg。
この基準値を超える方は、まず生活習慣の修正を積極的に行い、必要に応じて降圧薬治療を開始することが推奨されます。
降圧剤の種類
降圧剤の種類は主に6種類。
ACEを阻害し、アンジオテンシンIIの生成を抑え、体内の血圧上昇を抑えることで血圧を下げる作用をあらわす。
アンジオテンシン受容体を遮断することにより、血圧を下げます。
・カルシウム拮抗薬
血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を拮抗し、血管拡張作用を示す
・利尿薬
利尿薬を飲むと体内の水分量が減り、心拍出量が減って血圧は下がります。 また、長期にわたる利尿薬の服用は末梢血管抵抗(末梢の細い血管での血液の流れにくさ)を下げるので、それによっても血圧が下がります。
・α(アルファ)遮断薬
α1受容体を遮断することにより、交感神経刺激が末梢血管に伝わるのを抑制して降圧します。
・β(ベータ)遮断薬
β受容体を遮断することにより、交感神経刺激が心筋に伝わるのを抑制して降圧します。
降圧剤と認知症の深い関係
そもそも高齢者は、加齢とともに血管が固くなって血流が下がるのを防ぐために血圧が上がるので、血圧が高いのは当たり前です。
それを目標値まで無理に降圧剤を使って血圧を下げると、脳や腎臓に十分な血流が届かず、老化が進んで命を縮める恐れがあります。
ようは、歳を重ねると血流が悪くなるので、血圧を上げることによって新鮮な血液を脳に上げようとしているのに、薬で血圧を下げてしまったら脳に血液が届き難くなり、認知症にならざるを得ないという事なんです。
降圧剤だけに頼らずに
結論として、血圧対策は降圧剤だけに頼らず、生活習慣や食事内容の改善、適度な運動を行なって、心地よい自分へと導きましょう。
わたしの1番のオススメは「下半身を鍛える運動」です。
継続的で適度な運動には血圧を下げる効果があります。
特に筋肉量の多い下半身を鍛えると、心臓から脚に送られる血液や、脚から心臓に戻る血液がスムーズになり、血圧は下がりやすくなります。
それに加えて、血圧を下げる効果のあるプロスタグランジンというホルモンは、上半身の運動より下半身の運動でより多く分泌されます。
ウオーキング、ももあげ、スクワットなど下半身の運動を行って、健康な体づくりを心がけましょう!
今日は以上。