Nara BLOG

病気の知識、対策、予防法等書いています。基本的に難しい内容を噛み砕いてわかりやすく要約した内容になっています。

尿の色・量でわかる健康状態

みなさんこんにちわ、奈良岡です。

今日は「尿の色や量でわかる健康状態」について、まとめていきます。

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「最近尿の色が濃いような気がするなぁ…。疲れてるからかなぁ?」と思っているあなた!

 

もしかしたら、病気の兆候なのかもしれませんよ?

 

 

 

健康な人の尿

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健康な人の尿の色は、淡黄色から淡黄褐色です。これは、胆汁に含まれる赤褐色の色素が混ざっているためです。

起床時や、運動などで汗をたくさんかいた時には、少し色の濃い尿が出ます。反対に、水分をたくさん飲んだ時や、汗をあまりかかない寒い時には、淡い色の尿がでます。

尿の色はこの他に、病気や食事、飲んでいる薬によっても変化します。

 

 

尿色の変化

 

では、本題の尿色・尿量の変化について、まとめていきましょう。

 

尿のにごり

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尿のにごりにも色々と種類がありますが、結論からいうと、基本的には心配いりません。

 

ほうれん草、ココアやバナナなどに含まれるシュウ酸や脂肪を多く含む肉類などの動物性たんぱく質をとりすぎると、尿中にシュウ酸カルシウムの結晶ができやすくなり、尿がにごることがあります。

 

性交渉が原因でにごる場合もあります。

淋病、クラミジアなどの性感染症は性行為を通じて感染し、性器や尿の通り道に炎症を起こし、男性では淋菌やクラミジアによる急性尿道炎を起こすと膿が尿に混ざります。女性はおりものが多少増え、それが尿に混ざりにごってみえます。

 

 

 

濃いピンク色

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過労によって体の抵抗力が低下すると、膀胱が細菌に感染しやすくなり、炎症を起こして血尿になることがあります

また、プリン体を多く含む肉類やビール酵母などのとりすぎによって、肝臓でプリン体代謝された尿酸が結晶化し、結石になることがあります。

結石が尿路を傷つけると、血液が混ざった尿が排出されます。血尿には、肉眼で分かる赤い血尿と、見た目には色の変化はありませんが顕微鏡で検査して確認できる二通りがあります。

 

 

 

尿量の減少

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運動などで汗を大量にかいた後や、下痢をした後でしたら問題はありません。

それ以外の状態で急に尿量が自分でもわかるぐらい減少した場合は、

慢性腎炎(むくみや血尿がみられるとき)
急性腎炎(のどの痛みや発熱などに続いて起こったとき)

かもしれません。

まずはすみやかに内科を受診しましょう。

 

 

 

尿量の増加

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お茶やコーヒー、ビールなど利尿作用のある飲みものをとったときや、利尿剤を服用したときは、増加して当たり前なので問題ありません。

それ以外の場所で尿量があきらかに増えている場合は、

糖尿病
尿崩症
腎臓病

 

の可能性があります。

こちらもすみやかに内科を受診しましょう。

 

 

尿が泡立つ

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尿が泡立つ理由は、直前の食事や運動、熱などの影響もあるので、健康診断で尿たんぱくに異常がないのであれば、少々泡立ちがあっても気にする必要はありません。

ただし、その泡がなかなか消えない場合は

糖尿病

肝機能障害

が疑われます。

 

とくに糖尿病の場合は、尿に糖が含まれるため粘り気を帯び、泡が消えにくくなるといいます。

また、肝機能障害が起きると、尿にたんぱく質などが降りるため、こちらも泡が消えにくくなるといいます。

 

 

 

まとめ

 

排尿は毎日必ずするものですので、色や臭い、出方の変化を細やかに知ることで、病気の早期発見に繋げる事が出来ます。

今日からなにげなく自分のオシッコを注意してみてみる習慣をつけるのもいいのではないでしょうか?

 

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今日は以上。