あなたの子供は大丈夫??肥満を知る為の計算式を公開します。
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は「子供の肥満[小児肥満]」についてまとめていきます。
小児肥満の原因
小児肥満は、遺伝要因に次の3つの生活習慣要因が加わることで引き起こされると考えられています。
1.食習慣
朝食の欠食、脂質の過剰摂取、外食(特にファストフード)の増加、清涼飲料水の過剰摂取、食卓の環境(孤食、孤食、偏食、過食)などが影響していると考えられています。完全に現代病ですね。w
2.運動習慣
子供の遊びが外遊びから室内でのゲーム中心の遊びへと変化しており、学校以外で運動する子供の割合は減少し、運動不足の子供が増加している事も原因の1つです。
わたしの住む地区の中学校の部活動は、完全週休2日制になっているようです。子供の運動量はこれからも減少傾向にあるでしょうね。
3.睡眠習慣
子供の生活リズムが夜型に変化しており、就寝時間が遅くなる傾向にあります。しかし、学校の始業に合わせて起床しなければいけないため、睡眠時間は減少し慢性的な睡眠不足の状態に陥っています。
ローレル指数計算式
お子さんが見た目ではなく、医学的に肥満かどうかを判断するためには、「ローレル指数」という計算式を使います。
[ローレル指数計算式]
体重[kg]÷(身長[cm]×身長[cm]×身長[cm])×10,000,000
この式を計算して出てきた数字を、以下の5段階と照らし合わせてみましょう。
・痩せすぎ = 100以下
・痩せぎみ = 101〜115
・標準 = 116〜144
・太りぎみ = 145〜159
・太りすぎ = 160以上
もしお子さんが「太りぎみ」「太りすぎ」に該当していたら注意信号。
次にご紹介する子どものダイエットを成功させる方法を試してみましょう。
子供のダイエットを成功させる方法
まず子どもの肥満が気になっても、無理にダイエットを行うのはやめましょう。子どもは体が成長している途中。その時期に過剰なダイエットを行ってしまうと、発育が止まってしまったり、体調を崩してしまうことがあります。
ゆっくり無理のないように時間をかけて行うという事が鉄則です。
1.食事の時間は規則的に
食事の時間は朝が7〜8時、昼が12〜13時、夜が19〜20時が標準だと言われています。食事の時間がこの時間からずれてしまうと、お腹がすく時間もずれ、太りやすい「夜10時以降」や「寝る前」に食事をすることも増えてしまいます。食事の時間はできるだけ規則的にしてあげましょう。
2.子供自身が変わりたい(痩せたい)という強い気持ちを持つ
ダイエットはお子さん本人が変わりたいと強く思わなければ絶対に成功しません。親が一生懸命働きかけていても子供が反応していないケースがよくありますが、そのような間はまだダイエットする時期ではありません。お子さんが何らかの問題意識を持った時が親の出番です。しっかりとサポートしてあげましょう。
太らない体をつくる運動編
これは大人も同じですが、ダイエットするためには「太らない体」を作ることが重要です。太らない体を作るためには、筋肉量を増やして基礎代謝を上げる必要があります。
一昔前は成長期に筋肉をつけると身長が伸びなくなると言われ筋力トレーニングを控えるような考えもありましたが、適切なトレーニングを適度に行えばそんなことは全くありません。
最近ではむしろ子供こそ積極的に筋力トレーニングを行うべきとも言われています。
1.プランク
【目的】体幹全体の強化
【やり方】
両肘と両足で体を支え、肩の真下に肘がくるようにする
体を1本の柱のように真っ直ぐにする
その状態で20秒キープする
【ポイント】お尻が上がったり下がったりしないように注意する
2.アームレッグレイズ
【目的】体幹全体の強化
【やり方】
四つんばいの状態になる
その状態から右手(左手)と左足(右足)を上げる
3秒間キープし反対側も行う
これを5セット繰り返す
【ポイント】頭から腰までが真っ直ぐになるように注意する
3.サイドエルボーブリッジ
【目的】わき腹の筋力強化
【やり方】
横向きになり下側の肘と足で体を支える
体を1本の柱のように真っ直ぐにする
その状態で20秒キープする
同様に反対側も行う
【ポイント】難しい場合は上側の手を体に添わせるとバランスがとりやすくなる
4.ロールダウン
【目的】お腹の前面(腹直筋)の筋力強化
【やり方】
体育座りの状態になる
手を伸ばして前に出し、目線をへそに向ける
肩甲骨の下が床に着く寸前まで上体を後ろに倒す
倒しきったら元の位置まで上体を戻す
10回を目標に行う
【ポイント】上体を倒すときは10秒くらいかけてゆっくり倒すようにする
5.ヒップリフト
【目的】お尻と腰の筋力強化
【やり方】
仰向けの状態になる
膝を曲げて腰を持ち上げ、腕は床に着ける
肩から腰までを一直線する
その状態で20秒キープする
【ポイント】キープした状態から片足を上げると難易度が上がる
*回数等あくまで目安ですので、はじめは自分の出来る回数でOKです。
まとめ
今回「小児肥満」の記事を書こうと思ったキッカケは、小学3年生の娘がダイエットに興味をもったからです。
10歳ぐらいになれば、やっぱり女の子は体型を気にする様になるんだなぁと…成長を感じました。w
同じぐらいのお子さんをお持ちの方、参考にしてみて下さい。
今日は以上。
老化の原因は活性酸素だった?!活性酸素
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は老化と活性酸素の関係についてまとめていきます。
活性酸素とは?
私たちが生命活動を営む上で酸素の利用は必須となります。呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部は、通常の状態よりも活性化された活性酸素となります。ヒトを含めた哺乳類では、取り込んだ酸素の数%が活性酸素に変化すると考えられています。活性酸素は、体内の代謝過程において様々な成分と反応し、過剰になると細胞傷害をもたらします。
活性酸素が人体の「老化」に深く関わり、ガンなどの生活習慣病の主な原因となっていることもはっきりとしています。
簡単にいうと活性酸素とは、「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」のことです。
ガンや生活習慣病の9割に関係しているといわれる「活性酸素」。この活性酸素の発生を抑制することが、健康な体づくりには必須といえるでしょう。
活性酸素が発生する原因
喫煙
タバコの煙には活性酸素や、その発生を助長する有害物質が数多く含まれています。血液中に入ると、動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくる原因ともなります。
アルコールの過剰摂取
肝臓がアルコールを分解するときにも、活性酸素が発生します。飲む量の多い人、アルコールに弱い人は、とくに注意が必要です。
ストレス
ストレスを受けると一時的に血液の流れが悪くなり、これが元に戻るときに活性酸素が発生します。これを繰り返すことで、酸化が促進されます。
紫外線
紫外線に当たると、皮膚細胞でも活性酸素が生成され、シミやシワの原因となります。
活性酸素を溜め込まないためには?
質の良い睡眠とゆったりとした生活を
日常生活において、睡眠をたっぷりとってゆったりペースで生きている人のほうが、1日中せかせかと忙しく働いている人より、活性酸素にさらされるリスクが少ないといわれています。
・残業・夜更かし続きで日々忙しく生活している
・疲労をためたままでいる
・常にストレスにさらされている
という人は、体内の活性酸素の発生率が高いといわれていますので、仕事と休息のメリハリが大事だといえますね。
わたし達は仕事をする為に生きているわけではないので、生活<仕事という人は、考え方をまず変えてみてはどうでしょうか?極論ですが、仕事しなくても死ぬ事はないですからね。
*正しい睡眠方法はこちら
間違った方法では逆効果⁈週末の正しい寝だめ - Nara BLOG
抗酸化作用の高い食べ物をとる
活性酸素にさらされ、酸化した体質を改善するには「抗酸化物質」が必要と言われています。難しく聞こえますが、野菜や果物の生きた酵素を摂取していれば、おのずと抗酸化物質は体内にはいり、腸などに溜まった老廃物も掃除して活性酸素ができにくい体にしてくれます。
まずは、抗酸化作用の酵素パワーが特に強い、緑黄色野菜をしっかり食べてましょう。
緑黄色野菜とは、色の濃い野菜のことです。
トマト、カボチャ、ピーマン、ホウレンソウ、ニンジン、アスパラガス、ブロッコリー、小松菜、チンゲン菜など。豆類ではサヤインゲン、キヌサヤなどです。野菜の値段が高騰しているからそんなに大量には食べれないという方は、青汁や野菜ジュースなどで効率的に摂取するのもアリだと思います。
その他にビタミンCやビタミンE、補酵素といわれるコエンザイムQ10やアスタキサンチンなどの成分も強い抗酸化作用があるといわれています。
食生活はあまり変えたくないという方は、サプリメントなどで簡単に摂取するのがおススメです。
紫外線を避ける
紫外線を浴びると皮膚に活性酸素が発生します。
特に、初夏から初秋の強い陽射しの下でたびたび強い紫外線を浴びていると、酸化力の非常に強い活性酸素が大量に発生し、皮膚がんを引き起こす要因にもなるため、注意が必要です。
日傘や帽子、日焼け止めクリームなどを適切に活用し、なるべく皮膚を紫外線にさらさないよう心がけましょう。
紫外線は目に与える影響も大きく、目の痒みや痛み、白内障などに発展するケースもありますので、特に紫外線の強い夏は、ブルーライトカットのサングラスをかけるのがいいと思います。
まとめ
今日は活性酸素についてまとめていきました。
1年の中で1番老化がすすみやすいといわれているのが夏ですので、
しっかりと予防して、老化を防ぎましょう!
今日は以上。
認知症の診断・治療について
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は早期発見、早期受診・診断、早期治療が大事なわけについてまとめていきます。
認知症の早期の発見、早期の受診・診断、早期治療は、その後の認知症の方の生活を左右する非常に重要なことです。
認知症はどうせ治らないから医療機関にかかっても仕方がないという誤った考え方は改めましょう。
初期は専門の医療機関の受診が不可欠です。
認知症の診断は初期ほど難しく、熟練した技術と高度な検査機器を要する検査が必要となります。専門の医療機関への受診が不可欠です。
受診の内容
・CT
・MRI
・脳血流検査
などの画像検査、記憶・知能などに関する心理検査に加え、認知症のような症状を引き起こす身体の病気ではないことを確認する検査を行います。
早い時期に受診することのメリット
→病気が理解出来る時点で受診し、少しずつ理解を深めていけば生活上の障害を軽減でき、その後のトラブルを減らす事も可能です。
→障害の軽いうちに障害が重くなったときの後見人を決めておく(任意後見人制度)等の準備をしておけば、認知症であっても自分が願う生き方を全うする事は可能です。
治る病気や一時的な症状の場合もあります。
認知症のような症状が出ても、治る病気や一時的な症状の場合もありますが、長期間放置すると、回復が不可能になります。
正常圧水頭症、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫
→脳外科的処置で劇的によくなる場合があります。
甲状腺ホルモン異常
→内科的治療でよくなります。
不適切な薬の治療
→薬をやめたり薬の調整で回復します。
認知症の治療
早期ほど、薬で進行を遅らせることができます。初期から使いはじめると健康な時間を長くすることも可能になります。
*塩酸ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、メマンチンなどの薬が広く使用されていますが、効果には大きな個人差があります。脳の細胞が死んだいくスピードを止めたりする作用はなく、根本的な治療薬ではありません。
脳血管性認知症
治療は可能です。薬や身体活動を高めるリハビリテーション、脳梗塞など、脳血管性認知症の原因となる病気の再発防止などにより、進行を止める可能性が高くなります。
*夏の脳梗塞についてはこちら
夏は脳梗塞に注意!?しっかりと予防しましょう。 - Nara BLOG
行動・心理症状には原因や状況に応じた療法を
中核症状以外の幻覚、妄想、うつなどの症状や失禁などの行動上の問題
→原因や状況に応じて、薬物療法や心理療法、環境の調整、周囲の人の理解など、対応方法の工夫をします。
*中核症状についてはこちらをどうぞ
認知症の3つの症状-中核症状について - Nara BLOG
行動・心理症状とは
1.脳の細胞が壊れたこと(器質因子)
2.持って生まれた素質(素質因子)
3.心理的環境的要因(社会心理的因子)が複合的に関与して起こります。
→正しい見立てで、起きている症状よ原因を推定し、支援・治療方針を決め、現実的な対応をすることが重要です。
*行動・心理症状についてはこちら
認知症の行動・心理症状とその支援について。 - Nara BLOG
今後の見通しを立て、備えることが必要です。
認知症の経過
認知症の経過は個人差が大きく、進行が遅い人や進行が止まってしまう人もいます。進行すると、身体機能の低下がおこり、数年から十数年の経過で歩行ができなくなり寝たきりになります。最終的には食べ物を飲み込むことができなくなり、肺炎を繰り返すようになります。
軽症のうちから専門家との信頼関係を築く
週末医療や介護の方針については、家族や後見人などに任せなければなりません。認知症が進行したのちの見通しを立て、自分の意思にかなった生活を送るためには、日頃から周囲の人に自分の生き方、考え方を理解してもらうよう心がけることが重要です。
まとめ
「認知症って種類によっては治療出来るんだ。」と思った方多かったのではないでしょうか。
認知症になったから終わりではありませんので、しっかりと早期に医療機関にかかるようにしましょうね。
今日は以上。
認知症の3つの症状-中核症状について
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は認知症の3つの症状と、中核症状を深掘りしてまとめていきます。
3つの症状
<中核症状>
脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状を「中核症状」と呼びます。
記憶障害、見当識障害、理解・判断力の低下、実行機能の低下などが、これにあたります。
<行動・心理症状>
中核症状に対し、本人の性格、環境、人間関係などの要因が絡み合って、精神症状や日常生活における行動上の問題が起きてくることがあり、「行動・心理症状」と呼ばれます。
*詳しくはこちら
認知症の行動・心理症状とその支援について。 - Nara BLOG
<その他身体的症状>
このほか、認知症にはその原因となる病気によって多少の違いはあるものの、様々な身体的症状もでてきます。
とくに脳血管性認知症の一部では、早い時期から麻痺などの身体症状を合併することもあります。アルツハイマー型認知症でも、進行すると歩行が上手くできなくなり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人も少なくありません。
*詳しくはこちら
中核症状について
1.記憶障害
脳は、目や耳などから入るたくさんの情報のうち、必要なものや関心があるものは一時的に蓄え、大事な情報は忘れないように長期間保存するようにできています。
しかし、脳の一部の細胞が壊れ、その働きを失うと、覚えられない、すぐ忘れるといった記憶障害が起こります。
加齢によるもの忘れと記憶障害との違い
<加齢によるもの忘れ>
・経験したことが部分的に思い出せない。
・目の前の人の名前が思い出せない。
・物の置き場所を思い出せない。
・何を食べたか思い出せない。
・約束をうっかり忘れてしまう。
・物覚えが悪くなったように感じる。
・曜日や日付を間違えることがある。
<認知症の記憶障害>
・経験した事全体を忘れている。
・目の前の人が誰なのかわからない。
・置き忘れ・紛失が頻繁になる。
・食べたこと自体を忘れている。
・約束したこと自体を忘れている。
・数分前の記憶が残らない。
・月や季節を間違えることがある。
2.見当識障害
見当識とは、現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど、基本的な状況を把握することです。
1.時間
見当識障害は、時間や季節感の感覚が薄れることから現れます。
・長時間待ったり、予定に合わせて準備することが出来なくなります。
→何回も時間を聞いたりします。
・進行すると日付や季節、年次の感覚も薄れてきます。
→季節感のない服を着たり、自分の歳がわからなくなったりします。
2.場所
道に迷ったり、遠くに歩いていこうとします。
初めは→方向感覚が薄らいでも、周囲の景色をヒントにすれば道を間違えることはありませんが、暗くなると道に迷うことになります。
進行すると→近所でも道に迷ったり、夜自宅のお手洗いの場所がわからなくなったりします。
→到底歩いていけないような距離を歩いて出かけようとするようになります。
3.人物
人間関係の見当識はかなり進行してから現れます。
・周囲の人との関係がわからなくなります。
→80歳の人が50歳の娘にむかって、おばさんと呼んだりします。
→亡くなっているはずの母親が心配しているからと、遠く離れた故郷の実家に歩いて帰ろうとします。
*過去に獲得した記憶を失う段階まで進行することにより起きる症状です。
3.理解・判断力の障害
認知症になると、ものごとを考えたり判断にも支障が出てきます。
・考えるスピードが遅くなります。→急がせない。
時間をかければ自分なりの結論に至ることが出来ます。
・2つ以上のことが重なるとうまく処理出来ない。→シンプルに伝える。
1度に処理出来る情報の量が減ります。念を押そうと長々と説明すると、ますます混乱します。必要な花はシンプルに表現することが重要です。
・いつもと違う出来事で混乱しやすくなります。→補い守る。
お葬式での不自然な行動や、夫の入院で混乱してしまったことから認知症が発症する場合があります。
予想外のことが起こった時、補い守ってくれる人がいれば、日常生活は継続できます。
・目に見えない仕組みが理解出来なくなります。
→自動改札機や交通機関の自動改札、銀行のATMなどの前ではまごまごしてしまいます。
→全自動洗濯機、火が目に見えないIHクッカーなどもうまく使えなくなります。認知症になってからの買い替えは混乱を招く事になります。
・「倹約は大切に」と言いながらセールスマンの口車にのって高価な羽毛布団を何組も買ってしまうということも起こります。(観念的な事柄と具体的なことが結びつかない。)
4.実行機能障害
健康な人は、頭の中で計画を立て、たとえ予想外の出来事が起きても、適切に処理することができます。認知症になると、計画を立てたりすることが出来なくなり、日常生活を首尾よく営めなくなります。
・健康な時であれば…
スーパーで大根を見て、味噌汁を作ろうと思ったら、「冷蔵庫に油揚げがあったから一緒に入れよう」と考えて買い物をします。
・実行機能障害が起きると…
冷蔵庫の油揚げの存在を忘れているので、大根も油揚げも買ってしまいます。
夕食の準備に取り掛かったときには、買ってきた大根も油揚げも忘れて、冷蔵庫を開けて目に入った別の食材で味噌汁を作ります。
このようなことが繰り返され、油揚げが冷蔵庫にあふれるといったことになります。
→同じ食材が冷蔵庫にたまりだしたら注意して見守りましょう。
保たれている能力を活用する支援を
→そばで見守り、声をかける人がいれば、料理を作ることは出来ます。
「今日の味噌汁は、大根と油揚げだね。」
「炊飯器のスイッチはそろそろ入れた方がいいかな?」
と言ってくれる人がいれば、食事の準備が出来ます。ちょっとした支えで、認知症の人には出来る事がたくさんあります。
5.その他(感情表現の変化など)
認知症による記憶障害、見当識障害、判断障害のため、周囲からの刺激や情報に対して正しい解釈ができなくなることがあります。
認知症になるとその場の状況が読めなくなったりします。
認知症の人は周囲の人が予測しない、思いがけない感情の反応を示すことがあります。
(例)「そんな馬鹿な!」という言葉を、その場の状況を読めないで、自分が「馬鹿」と言われたと思い、怒りだしてしまうということが起こる場合があります。
→認知症の人の特徴をわかっていれば、本人にとっては不自然な感情表現ではありません。認知症を理解するということの一例です。
まとめ
認知症の人や家族を支える手だけを私たちみんなが知っていれば、「尊厳ある暮らし」を守る事が出来ますよね。
まずは誰もが認知症について正しい知識をもつことからはじめてみましょう。
今日は以上。
認知症の行動・心理症状とその支援について。
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は
「認知症になってしまった方の行動の変化と、向き合い方について」
という内容でまとめていきます。
「尊厳をもって最期まで自分らしくありたい。」
これは誰もが望むことですが、この願いをはばみ、深刻な問題になっているのが「認知症」です。
いまや老後の最大の不安となり、超高齢化社会をつき進む日本にとって最重要課題の1つともいえます。
*中核症状についてはこちら
認知症の3つの症状-中核症状について - Nara BLOG
*診断・治療についてはこちら
行動・心理症状の変化
記憶障害などの症状がもととなり、本人の性格や素質、周囲の環境や人間関係などが影響して出現する症状を「行動・心理症状(BPSD)」と呼びます。
1.元気がなく、引っ込み思案になることがあります。
自信を失い、すべてが面倒に
・周囲が気づく前から、本人は何かおかしいと気がついています。
・これまでテキパキできた料理も手順が悪く、時間がかかるうえに、上手くできなくなります。
→「味が違う」「おいしくない」等と言われ、自信を失います。客には出前をとり、毎日の食事も出来合いのお惣菜ですますようになります。
・家の整理、整頓や掃除もできなくなります。
→片付けるつもりが散らかって収集がつかなくなり、室内はごちゃごちゃ、大事なものは見つからなくなってしまうことになります。
・意欲や気力が減退したように見えます。
→うつ病とよく間違われます。
→周囲からだらしなくなったと思われることもあります。
・すべてが面倒になり、以前はおもしろかったことでも、興味がわかないという状態がでてきます。
将来の望みを失ってうつ状態になる場合もあります。
・能力の低下を強く自覚し、密かに認知症に関する本で調べたりしている人もいます。自ら認知症を疑って将来に望みをなくす、うつ状態になることもあります。
→本人に恥をかかせないよう、自信をなくすような言葉はさけ、本人の尊厳を傷つけるようなことがないようにすることが重要なサポートです。
・「できることをやってもらう」ことは必要ですが、できたはずのことができなくなっているという体験は、本人が自信をなくす結果になって逆効果です。
自分の能力が低下してしまったことを再認識させてしまってはますます自信を失われせます。
→それとなく手助けをして、成功体験に結びつける支援が重要です。
2.身の回りの動作に支障がでてきます。
認知症が進行すると、入浴、更衣、排泄、食事など、基本的な生活動作に援助が必要となります。
<排泄の失敗を例に>
排泄の失敗は、本人にとっても非常にショッキングな出来事です。失敗の原因は、いろいろあることを理解しておくことが必要です。
→まわりの対応で本人のプライドを傷つけずにすみます。
トイレの場所がわからなくなります
場所の見当識障害。はじめは夜間だけですが、その後日中でもわからなくなります。
→トレイの場所をわかりやすく、風呂場、玄関のたたきなど、トイレと間違えやすい場所のドアを隠す。夜間は、廊下の明かりをつけておく、トイレの明かりをつけドアを開けっ放しておくといった対応が考えられます。
衣類の着脱に手間取って汚してしまうことが起こります
脳血管性認知症で運動障害がある場合、アルツハイマー型認知症で更衣がうまく出来なくなっている場合など
→脱ぎ着に時間がかからない衣服で着慣れているものにします。
尿意、便意を感じにくくなります
→排尿、排便の周期を観察し、定期的なトイレの誘導で対応できます。
*排泄の失敗には前立腺肥大や膀胱炎など、身体の病気が原因のこともあります。本人が痛みなどの身体の異常を感じにくくなるということもあります。周囲の人はこの視点からも気にかかる必要があります。
3.周囲の人が疲弊するもの盗られ妄想
しまい忘れをきっかけに、妄想が起きます
大事なものをしまい忘れる
いつもと違う場所に預金通帳をしまいこみ、そのことを忘れる。
↓
自立心が強い性格、心ならずも家族に迷惑をかけている状況
人に頼らず、自立して生きてきたという気持ちから、自分が忘れるわけなどない(忘れたことを受け入れられない)という思いが現れる。
↓
もの盗られ妄想
「通帳がない!」そばで世話をしてくれている人が盗んだ!と言う
→なくし物が出てくればそれでおさまる妄想ですが、周囲の人はあまり深刻にならず、疑われている介護者が疲弊しないよう、心理的な支援をすることが大事です。こういう妄想は、時期が来れば自然に見られなくなります。
もの盗られ妄想がより複雑な妄想になることもあります
・妄想的になりやすい素質を持った人にストレスがかかった時に、単純なもの盗られ妄想から「家の財産を狙っている」とか「家を乗っ取られる」といった妄想に発展します。
これには「妄想的になりやすい」という素質が深く関与している場合がありますので、妄想を治療する抗精神病薬が効果を上げることが少なくありません。
→単純なもの盗られ妄想にしては、訴えがオーバーだったり、執拗だったりするときは、妄想の対象となっている人を守るためにも、本人の症状を軽減するためにも、認知症をよく理解している専門医に相談することが重要です。
4.日常生活に支障が出てくる行動障害
自分のことや周囲で起こっている事が正しく把握できなくなると、行動がちぐはぐになり、日常生活にも支障が出てきます。
「徘徊」は原因を考えて対応する
(徘徊を例に原因を探ってみますが、原因を考えれば対応策もでてきます。)
・図書館で数時間過ごすのが日課のAさん。ある冬の日、いつもより2時間遅く出かけたため、暗くなった帰り道、道に迷い夜遅く疲れ果てた姿で自宅に戻ってきた。
→場所の見当識障害が原因です。昼間、風景が見えれば大丈夫なので明るいうちに帰れるように工夫すれば1人で活動出来ます。
・Bさんは、日曜日の朝、通っている教会に行こうと自宅を出たが、迷子になり、昼過ぎとぼとぼと家に戻った。
→見当識障害が進んでいますので、送り迎えをすることを考えましょう。
・Cさんは、夕方になると、遠くの故郷に帰るといってたびたび家を出ていこうとするが、ある日、介護者が目を離した隙に出て行き、行方不明となり、翌日、思いがけない場所で保護された。
→Cさんの症状は、脳の活性が徐々に下がってくる夕方に、場所や時間の見当識障害が深まることがあります。昼寝などで夕方の意識をはっきりさせ、場合によっては薬を使います。
・Dさんは、妻の買い物の途中、行方不明となった。2日後に遠く離れた町で保護された。
→常に誰かの見守りが必要になります。介護の支援を考えましょう。
・Eさんは、家の中でも外でも、じっとしていないで歩き続ける。人や物を押しのけ、突き飛ばしてとにかく歩く。
→常に誰かの見守りが必要で、介護の支援が必要です。薬物療法が有効な場所もあります。
まとめ
読んで頂いた通り、認知症の方の行動パターンや心理症状は様々です。
そして長い付き合いになる事が多いと思いますので、しっかり理解して、介護する側もストレスをあまり受けずに済むように心がけましょう。
今日は以上。
熱中症対策のみ。まとめてみました
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は、熱中症にならない為の方法のみまとめていきます。
Googleで「熱中症」や「熱中症 対策」と検索すると、たくさん記事が出てくると思うんですけど、熱中症対策までたどりつくまでにだらだらと熱中症の説明やらあって、めんどくさいですよね。
熱中症の対策のみ知りたいと思って検索しているのに…とわたし自身感じましたので、熱中症対策のみまとめています。
これだけやっときゃ、大丈夫!な熱中症対策
水分をこまめにとりましょう
まず第1に水分ですね。喉が渇いていなくても、こまめに水分をとりましょう。特に高齢者の方は、自分で喉の渇きを認識出来なくなりますので、要注意。
スポーツドリンクなどの塩分や糖分を含む飲料は水分の吸収がスムーズにでき、汗で失われた塩分の補給にもつながります。ただし、カフェインの入った飲み物は利尿作用が強くなるので避けましょう。
ここでワンポイントですが、夏は麦茶を飲む方多いと思いますが、水出しの麦茶にしましょう。
沸かし麦茶は、1回沸騰させる事によって、水の分子が何倍にも膨れ上がるので、吸収率が悪くなります。
是非夏は、水出し麦茶にしましょう。
塩分も一緒に摂取しましょう
汗を大量にかくと、体内の水分とともに塩分やミネラルも奪われてしまいます。そこに水分補給だけを行うと、血液中の塩分・ミネラル濃度(体内における塩分やミネラルの割合)が低くなり、様々な熱中症の症状が出現します。
つまり、水分だけを補給することがかえって、熱中症の発症へとつながったり、悪化させたりすることもあるのです。
日差しを避けましょう
帽子、日傘をさすことで直射日光を避けましょう。
直射日光を浴びるだけで、体は疲れます。
また、なるべく日かげを選んで歩いたり、日かげで活動したりするようにしましょう。
補足ですが、直射日光を肌で浴びると、紫外線により皮膚に活性酸素が発生します。この活性酸素は、わたし達人間の病気の9割に関係しているといわれていますので、要注意です。
睡眠環境を整えましょう
通気性や吸水性の良い寝具をつかったり、エアコンや扇風機を適度に使って睡眠環境を整えましょう。
寝ている間はだれでも大量の汗をかいているので、熱中症のはじまりは夜です。
日々ぐっすりと眠ることで翌日の熱中症予防にもつながりますので、夏場は睡眠環境・睡眠時間を意識しましょう。
間違った方法では逆効果⁈週末の正しい寝だめ - Nara BLOG
こっちも一緒にどうぞ。あなたの適正睡眠時間を知れます。
冷却グッズを見てつけましょう
冷却シートやスカーフ、氷枕などの冷却グッズを利用しましょう。毎日の生活で使えるものから夏の寝苦しさをやわらげるようなものまで、さまざまなグッズがあります。
ちなみに、首元など太い血管が体の表面近くを通っているところを冷やすと、効率よく体を冷やすことができます。
わたしも本格的に暑くなってきたら、営業中も首にタオルを巻いています。そしてタオルの中には小さな保冷剤を入れています。
営業マンの格好じゃないだろって声が聞こえてきますが、ちょっと考えてみて下さい。
汗をダラダラかきながら営業されたらどう思います?
まだ首元に保冷剤をしのばせて涼しい顔で営業した方がよくないですか?わたしはそんな考えです。
しっかりと入浴しましょう
今現在2019年の6月、この時期は誰でもそうですが、まだ汗をかくことに慣れていない状態です。体がまだ夏にシフトチェンジ出来ていない時は、十分に汗をかききらないため、体に熱がこもって熱中症になりやすい状態にあります。
そこで必要なのが、入浴ですね。岩盤浴やサウナなどでもOKです。夏場にしっかりと汗をかけるように、入浴で夏体質に戻してあげましょう。
夏こそしっかり入浴すべき!?シャワーだけはNGですよ。 - Nara BLOGこちらも一緒にどうぞ。
まとめ
どうだったでしょうか?難しい事はなにも考えず、これだけやってればほぼ熱中症になることはないと思いますので、みなさんこれだけやってみて下さい。
今日は以上。
間違った方法では逆効果⁈週末の正しい寝だめ
みなさんこんにちわ、奈良岡です。
今日は週末に寝だめをしているみなさんの為に、正しい寝だめの方法と、普段から睡眠の質をアップさせる方法をまとめていきたいと思います。
睡眠負債とは?
最近注目されている「睡眠負債」という言葉。毎日の睡眠不足が積み重なると「睡眠負債」となり、命のリスクにつながることが様々な研究から明らかになってきています。
日本人は世界的にみても、特に睡眠が不足しているとも言われています。
睡眠は何時間が最適?
結論から言うと、睡眠は個人差がありますから、3時間で十分な人もいるし、10時間寝ないといけない人もいます。一般的に6~7時間と言われますが、これはあくまで平均値です。
自分にとって最適な睡眠時間を知る為のチェック方法は、「起きてから4時間後に眠気があるかどうか」です。
起きてから4時間後は人間の脳が最も活性化して、集中力が高くなる時間なので、もしその時間に眠気があるとすれば、必然的に睡眠が足りないということになります。
週末の寝だめはNG?
これも結論から言うと、週末だからと言ってずっと寝続けるのはNGです。
理由は体内時計が乱れてしまうからです。
人間の体内時計は、起きて光を浴びることでスタートします。そして、光を浴びた15~16時間後にふたたび眠気が起こります。
平日は通学や出勤時間が決まっているので、朝起きる時間が一定なのですが、土日にお昼まで寝ていると、体内時計が数時間後ろにずれてしまい月曜日がつらくなるという悪循環がうまれます。
では、いい寝だめの方法をお教えしましょう。
正しい寝だめの方法
まず基本として、1週間を通じて起きる時間がほぼ一定に保つようにしましょう。土日も関係なく、平日と同じ時間に一旦起きて下さい。
そして、光をあびて体内時計を動かしてから二度寝したり、昼寝をするのがいいです。こうすれば体内時計は狂いませんよね。
寝だめだけでなく、普段からよい睡眠をとる為には。
・午後からカフェインを摂取しない。
摂取タイミングによって、又は大量摂取した場合に睡眠障害や質の低下を招くことがあります。
特に、就寝前3~4時間以内のカフェイン摂取は、入眠を妨げたり、睡眠を浅くする可能性があるため、控えた方が良いでしょう。
・睡眠前にアルコールを摂取しない。
これは意外だったかもしれませんが、アルコールは寝つきそのものを良くする効果がありますが、良いことばかりではありません。
アルコールの作用時間は3時間程度だといわれています。酔いが醒めてくると睡眠が浅くなり、中途覚醒の原因となります。
他にも、アルコールは体内の水分を奪うのでのどが渇きやすくなり、また、利尿作用からトイレに行きたくなることから、睡眠途中で目が覚めることが増加します。
・睡眠前にブルーライトを浴びない。
スマートフォンなどのブルーライトは、メラトニンの分泌を抑え、睡眠の妨げになります。スマホやタブレットなどの電子機器には、就寝の2時間前からさわらないようにしましょう。
・ウォーキングなど、軽い運動を習慣的に行う。
運動すると睡眠を促す神経伝達物質が増えます。
ただし、就寝の直前には行わない。できれば運動は午前や午後に行うと良いです。
まとめ
普段から常にハイパフォーマンスな人とそうでない人の違いは、「睡眠効率」の違いだと言われています。
普段から仕事がうまくいかない人は、いろんな事に手を出す前に、まず睡眠の質を上げる努力をやってみてはどうでしょうか?
人生が劇的に変わるかもしれませんよ。
今日は以上。