Nara BLOG

病気の知識、対策、予防法等書いています。基本的に難しい内容を噛み砕いてわかりやすく要約した内容になっています。

クーラー病(冷房病)と意外と怖い低体温症の話

みなさんこんにちは、奈良岡です。

 

長いGWも終わりどんどん夏に近づいていますね。朝晩の気温差に悩まされている人も多いのではないでしょうか?少し早いですが、今日はクーラー病と低体温症についてのお話をしていきたいと思います。

 

 

もくじ

 

この記事を読むメリット

 

 

・家族や親戚に高齢者がいれば、必ず伝えてあげた方がいい内容です。

 

・若いけれど平熱が36.0℃を下回っているという方、是非読んでみて下さい。悪化してからでは遅いです。

 

・年齢関係なく女性の方。人口の4人に1人(女性のみ)は低体温症という事です。一応読んでみて下さい。

 

 

 

 

夏の冷え症「クーラー病」

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クーラー病(冷房病)とは、冷房の強い環境により、自律神経の機能が乱れる病気のことです。このクーラー病は正式な病名ではなく、主に冷房が原因として起きる「自律神経のバランスが乱れた状態」のことを指します。

私たちの体には、暑さ、寒さに対応して体温を一定に保つ働きが備わっています。そしてこれらの体温調整や発汗をコントロールしているのが、自律神経です。ところが冷房で体が冷え過ぎたり、冷房のきいた屋内と炎天下の屋外を出入りしたことにより、その自律神経が混乱してしまい、バランスが乱れて体調を崩してしまうのです。

 

 

 

 

クーラー病の症状

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自律神経に負担がかかってくると、手足の冷えや頭痛、だるさ、肩こり、腰痛、便秘、下痢といったクーラー病の症状がでてきます。これらは冷え症の症状と同じため、寒さ対策をすれば大丈夫と思い込でしまう人もいますが、クーラー病は症状がひどくなると慢性化し、冷房がきいている部屋に入ると症状が出るのが特徴。オフィスはもちろん、外出先やレストランなどで食事をした際にも頭痛などの症状がでて、ひどくなると嘔吐することも。

また、なんとなくだるい、食欲がないといった夏バテと似た症状もあります。しかしクーラー病と夏バテでは原因が違うため、対処法が異なります。自己判断しないよう注意が必要です。
このほかにも、自律神経のバランスが乱れると、ストレス過多、睡眠の質の低下、シワやたるみ、シミなど、あらゆる肌トラブルを引き起こします。自律神経はホルモンや免疫の働きとも深く関っているので、かぜをひきやすくなったり、女性では月経不順や月経痛の原因にもなります。

 

 

 

低体温症とは?

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まず健康な方ですと36.6℃くらいで、昼間の活動時間だと37度を超えていることが多いです。このぐらいだと身体の新陳代謝も活発で、健康で活動的、免疫力も高くほとんど病気をしない状態を保つことができます。

 

そして低体温症とは35.5℃以下の体温の人をさします。

当然、身体が冷えているわけですから、血管が収縮して流れが悪くなり新陳代謝も半減してしまいます。それによって、自律神経失調症を起こし、排泄機能低下やアレルギー体質などを引き起こします。多くの方を悩ませている不眠や便秘、肥満、花粉症なども含まれます。

 

 

 

高齢者、とくに女性は要注意!

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理由は単純に筋肉量の低下です。高齢になるともちろんですが筋肉量は落ちます。そして女性の方はとくに男性に比べて元々備わっている筋肉量が少ない為、クーラー病や低体温に陥りやすいんです。

 

 

低体温症の対策

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上でも書いたとおり、低体温の原因の9割は筋肉量の低下と考えられます。
50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がっています。
その理由の1つとして、現在のライフスタイルが、明らかな運動不足になっていることが挙げられます。家事ひとつをとっても、50年前はすべて手作業で掃除、洗濯、料理などを行い、その上で畑仕事をするなど、日常的な運動量が大変多かったのです。それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。

運動量の低下にともなって、筋肉量が減少します。筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。基礎代謝とはじっとしているときでも体内でエネルギーを消費していること。基礎代謝が落ちれば、カロリーが消費されにくくなって、内臓脂肪が増加してしまうのです。

この内臓脂肪組織から、20種類以上の悪玉ホルモン(アディポサイトカイン)が分泌されていることがわかっています。これらが血管に炎症をもたらすことにより血栓を作りやすくなったり、インスリンの働きを弱めてしまうことにより、がんや高血圧、糖尿病の元凶となることが解明されています。
加齢とともに基礎代謝は落ちていきますから、筋肉量を増やすことはあらゆる病気対策に必要なのです。

筋肉量の減少以外では、運動不足に加えて、エアコン生活によって汗をかきにくい環境であることも低体温の原因と考えられています。脳の視床下部にある体温中枢を刺激する機会が失われると、体温を調整するための発汗中枢が作動しなくなり、低体温になります。

また、人間関係や経済面の問題、家族問題など、生きていく上で生じるストレスは50年前より複雑化しています。ストレスによって分泌するホルモンは、筋肉を分解することによってストレスを緩和するために、ストレスが強いと筋肉をやせさせてしまい、その結果、低体温を招くということもあります。

何といっても筋肉量の低下が低体温の最大の原因ですから、今日からでも筋肉量を増やす生活を習慣にしてください。

 

 

 

最後に

 

去年(2018年)の夏は今までで4番目に暑い夏と言われていましたよね。

今年はもっと暑くなるともうから予想されていますので、クーラー病・低体温症にかからないために、気温もちょうどいい今のうちからしっかりトレーニングをして、筋肉量を増やすよう努力しましょう。

 

 

 

今日は以上。